シワ対策には、敵(シワの原因)を知ることが肝心!
肌の老化によって引き起こされるシワ。20代では気にも留めなかったのに、30歳を過ぎると、目元や口元、眉間など、徐々にシワが気になるようになります。
「お肌の曲がり角」とはよく言ったもので、今までは若さでカバー出来ていたものも、間違ったお手入れ方法や、ケアを怠ることで、その代償はシワとなって顕著に出てしまいます。
実はシワには様々な種類があり、またシワのできる場所によっても効果的な対処法は異なります。今回はそんなシワのそれぞれの原因や特徴、ケア方法をご紹介します。
1、小ジワ(乾燥ジワ)
皮膚は『表皮』『真皮』『皮下組織』の3つに分けられますが、目や口の周りに出来る小ジワの大半は、乾燥によって引き起こされる表皮の乾燥トラブルです。表皮は肌の最も外側なので、水分や油分をしっかり補えば、シワを無くすことも可能です。ですので、水分補給のヒアルロン酸や、水分を閉じ込める役割を補うセラミドやスクワラン。また、表皮バリア機能を高めるアミノ酸を、乾いた肌にたっぷり補給するのが効果的です。
ちなみに、小ジワと他のシワとの見分け方ですが、指でシワを広げて見えなくなれば、それは「小ジワ」です。もし小ジワが見つかれば、その個所を重点的にケアしましょう。
2、小ジワ(乾燥ジワ)
体内の異常によってできやすいシワで、顔のあらゆるところに現れます。原因はさまざまですが、例えば、高熱などで脱水症状を起こした時や、極度の栄養失調、無理なダイエット、肌荒れや湿疹などの皮膚疾患の後にも見られることがあります。体内異常が原因なので、その原因を取り除くことで、小ジワ同様に無くすことが出来ます。まずは何が原因なのかを突き止める事が第一ですが、良質なたんぱく質やビタミンなど、肌を作る栄養素をしっかりと摂り入れたり、ちりめんジワは血行不良や皮脂分泌が減っている事が多いので、オイルマッサージや保湿パックなどのケアがオススメです。
表情ジワ
笑ったり泣いたり感情的な情緒を表す時に、目尻や眉間、鼻根部などに生じるシワのことです。このシワは顔にある表情筋の収縮によって起こるのですが、加齢や水分不足によって肌の弾力が無くなり、作られたシワが元に戻らず固定化されて、表情ジワとなってしまいます。こちらも小ジワと同じくヒアルロン酸やセラミド・スクワランで保湿ケアを行い、また表情筋エクササイズを行う事で、顔の筋肉をほぐしシワの固定化を改善できます。
大ジワ(真皮ジワ)
老化によって皮膚の奥にある真皮が劣化・変質し、目の下・ほうれい線・額などに現れたものが大ジワです。弾力性が無くなってたるんでしまったり、肌のキメが荒くなり、より深くなったものの他、表情ジワが進行して大ジワに移行したりするものもあります。表皮に出来る小ジワと違い、皮膚を引っ張ってもシワが消えることはありません。原因としては、乾燥と紫外線によるコラーゲンとエラスチン減少の他、加齢による表情筋の衰えなども考えられます。お手入れ方法としては、先にご紹介した保湿ケアや栄養素の補給、表情筋エクササイズの他、皮膚に強い力を加えないようにして下さい。特に無理なシワ取りマッサージを行うと、真皮の中にあるコラーゲン線維を傷つけることになり、よりシワが深くなってしまいます。マッサージだけでなく、痒い時や洗顔時も、ガリガリゴシゴシせずに優しく丁寧に触れるようにして下さい。
このようにシワによっても種類は様々で、それぞれに原因や対策は様々です。しかし、最近はそんなシワケアの特効薬ともいうべき薬も登場してきています。『ボトックス』と言う筋肉の働きを弱める薬なのですが、このボトックスを気になる場所に注射するだけで、大ジワのような加齢によるシワにも効果を発揮します。しかし、半年ほどで効果が弱まってしまうので、効果を持続させようと思うと、定期的な施術が必要ですが、即効性があり、痛みもなく安全性も高いので、最近人気が高まっています。シワが出来たからと言って、化粧でごまかしてしまっては問題の解決にはなりませんし、肌に余計な負担をかけると、更にシワを進行させてしまう事になります。シワの原因を知り効果的なケアを行う事で、ケアをしない人と比べると確実に差が出ます。5年10年後の肌のためにも是非実践してみて下さい。