皆さんは“ケミカルピーリング”という言葉をご存じですか?
一度は耳されたことがあるかもしれません。しかし、具体的にどういったものなのかというと、よくわからないという方がまだまだ多いと思います。そこで、今回は“ケミカルピーリング”についてご説明します。
“ケミカルピーリング”とは?
健康な肌は、一定の周期で古い角質層が剥がれ落ちるようになっており、絶えず新しい肌が作られます。これがターンオーバーです。しかし、寝不足やストレス・生活習慣の乱れによりターンオーバーの周期が乱れ、古い角質が残ったままになると、シミやニキビの他、様々な肌トラブルが引き起こします。そこで、専用の薬を使って強制的に角質を取り除くことでターンオーバーを促し、肌を正常な状態へと導きます。この治療法がケミカルピーリングです。
もともとは欧米では、古くから広く知られていたのですが、日本へは1990年代頃に入ってくるようになった治療法です。
“ケミカルピーリング”の効果
当院ではケミカルピーリングに、『グリコール酸』と『サリチル酸』を薬剤として使用しています。
『グリコール酸』は、皮膚表面の角質を溶かすことで皮膚の新陳代謝が活発になり、肌内部のコラーゲンやエラスチンが増え、キメの細かい肌へと導きます。また、保湿効果も高まり、シミ・シワ・くすみも改善されます。施術中は若干軽い痛みを感じることもありますがダウンタイムはなく、術後すぐにメイクすることができますので気軽に受けていただくことができます。
次に『サリチル酸』は、術後12時間はダウンタイムが必要となりますが、副作用が少なく、肌表面の角質だけでなく毛穴に詰まった汚れも除去することができます。また、殺菌効果もあるので、ニキビやニキビ跡の治療にも最適です。
どちらのピーリングも1回の施術で効果を実感できますが、回数を重ねるとより深い効果を実感いただけます。目安は、状態にもよりますが通常は6~10回程です。通う度に、肌の違いを感じていただけると思います。さらに、ピーリング後は美容成分を吸収しやすい状態になっていますので、オプションでビタミンやトラネキサム酸・プラセンタの導入を行うと、より肌の生まれ変わりを実感していただくことが出来ます。また『サリチル酸』は顔だけでなく全身にも使用できますので、自分ではケアしにくい背中のニキビ・ニキビ跡にもオススメです。
“ケミカルピーリング”の注意点3つ
1.脱毛後のピーリング
治療の前に脱毛を行っているとピーリングを受けられない場合がありますので、注意してください。
2.ホームケア用ピーリング
最近では自宅でピーリングが出来るホームケア用キットも売っていますが、酸を使った治療となるため、十分な知識と技術を持ったクリニックで施術していただく方が安全です。
3.保湿と紫外線対策
ピーリング後は角質を取り除いているので、肌がバリアのない無防備な状態といえます。術後の保湿と紫外線対策は十分に行いましょう。これを怠ると乾燥や炎症などの肌トラブルを引き起こす可能性があります。
ケミカルピーリングは肌本来の再生能力を高め、シミやくすみ、ニキビ跡等様々な肌トラブルの改善など、あらゆる肌質、年齢の方にも効果を実感できる治療法です。ケミカルピーリングについて詳しくしたいたい方は、お気軽に当院までご相談ください。